漠然とした不安を払拭する方法

漠然とした不安 精神改善

漠然とした不安を感じる事はありませんか?「体は疲れていないのに、なんかしんどいな」とか「休みの日に出かけようと思ったけど気分が乗らない」と感じることはありませんか?心の中で何かが引っかかっているけど、明確な原因がわからずに漠然とした不安を抱えている人は多いのではないでしょうか。この記事では、そんな方のために、漠然とした不安を払拭する方法について解説します。

漠然とした不安を抱えると、負の連鎖に陥る

いちど漠然とした不安を抱えると、負の連鎖に陥ってしまいます。漠然とした不安は、人の行動力を奪います。やりたいことがあっても億劫になり、「なんか憂鬱だし、やめておこう」「しんどいし、めんどくさいな」となってしまいます。人は何かしら行動することで、ストレスを解消できます。外出したり運動したりという行動によって、ストレスが解消できるのです。ですが、漠然とした不安は行動力を奪いますので、ストレスを解消することができなくなります。結果として、漠然とした不安を抱える→行動できない→ストレス解消できない→ストレスからさらに不安を抱える→…といった負の連鎖に陥っていきます。この負の連鎖から脱却する必要があります。

原因は過去の理不尽な出来事

漠然とした不安の原因は、ほぼ間違いなく過去の理不尽な出来事です。他人から受けた理不尽な仕打ちなどを我慢して、あなたはそれを無理やり心にしまい込んで忘れようとしてきたはずです。一度や二度ではなく、度々発生する理不尽に対してそのような対応をとってきたことでしょう。自分に我慢を強い続けてきた結果、積もりに積もって漠然とした不安を抱えるようになっていくのです。

理不尽な仕打ちに耐え続けると、何も行動できなくなります。こちらに落ち度があれば、当然その報いを受けなければいけません。そして、同じ失敗を繰り返さないように気をつけて行動すればいいだけです。でも、理不尽な仕打ちは違います。こちらが何も悪くなくてもとばっちりを受けます。毒親やクズ人間ばかりに囲まれて過ごす時間が長かった人は、理不尽な仕打ちを受けた経験が人一倍多いことでしょう。こちらが何をしてもキレるような人間の相手をし続けると、理不尽な出来事から目を逸らし、心にしまい込むようになります。そして、「何をしても不正解なんだったら、何もしない方がマシ」と無意識に判断し、何もできなくなっていきます

理不尽な仕打ちを受け、何も考えないようにして心にしまい込むことを繰り返すことで、生きているだけで漠然とした不安を抱えるようになり、大きなストレスを抱えるという負の連鎖に陥っていきます。

理不尽な出来事を整理することから始める

理不尽な仕打ちに耐え続けたあなたは本当に我慢強いです。半端ないストレスを抱えて生きていることでしょう。生きているだけで立派です。時間はかかりますが、これから幸せに生きるための準備をしていきましょう。

おそらくあなたは過去のつらい経験から、理不尽な出来事から目を逸らすクセがついていると思います。僕自身もそうでした。でも、幸せに生きるためには、まずは理不尽な出来事を整理することから始めましょう。

理不尽な出来事を頭の中で整理して、不安を払拭できた僕自身の一例を紹介します。僕はサラリーマンで営業の仕事をやっているのですが、「有給休暇(有休、平日休み)をとりづらいな」と感じていました。有休は労働者の権利ですから、取得するべきものです。でも、仕事を休むことに漠然とした不安を感じていて、有休を全然とっていませんでした。なぜ有休をとることに不安を感じているのかを、自分の中で整理してみました。以前に有休をとった時、モンスタークレーマー顧客やパワハラ上司からの電話がバンバンかかってきて心が落ち着かなかったというのを思い出しました。休んでいてリラックスしているところに、嫌いな人間から急に電話がかかってくるというのはビックリしますし、精神衛生上悪くて本当に嫌だったのを覚えています。それ以来、有休をとることに臆病になっていました。でも、よく考えてみると、クズ人間と言える顧客や上司にビビってしまい、有休を取れていないことが馬鹿らしくなっていきました。「自分が休んでしまったら対応できなくて申し訳ない」という風に思っていた時期がありましたが、自分が休んでいようがいまいが、クズ人間は理不尽にキレることに気づきました。そして、モンスタークレーマー顧客の担当を僕にさせたり、パワハラ野郎を上司として出世させているのは会社の責任であることに気づきました(会社の人事には今の職場から離れたいと言っています)。そうなると、自分が背負いすぎる必要がないことに気づくことができて、有休を取るのがあまり苦ではなくなりました。

理不尽な出来事を整理することで彼らの異常性に気づけました。また、有休をとってリフレッシュすることで、彼らに負けないよう鋭気を養うことができました。そして、「今は劣悪な人間関係の中にいるけど、いつかはここから脱出してやるぞ!」というエネルギーがわいてくるようにもなりました。

理不尽な過去の出来事を整理することは、行動するきっかけになります。その行動によってストレスを解消できて、精神的に強くなれます。精神的に強くなることで、理不尽な仕打ちをしてくる人間に屈しなくなります。そして時間が経つにつれ、漠然とした不安を解消していけることでしょう。

自分と向き合う時間をつくる

理不尽な出来事を整理するには、自分と向き合う時間をつくる必要があります。

情報にあふれた現代では、人々は自分と向き合う時間が減っていると思います。「どういった事があって、自分はどう感じて、どうしたいのか」などを一人で考える時間です。端的に言うと、自分自身の気持ちの整理ですね。気がつけばスマホを手に取り、インターネットやSNSで情報を収集していませんか?僕自身もそうです(笑) 外からの情報が簡単に手に入る便利な世の中になった一方、自分自身という内側の情報を整理する時間が現代人は減っていると思います。

外部から入ってくる情報過多の現代だからこそ、自分と向き合う時間を意図的につくる必要があります。そうしなければ、つらい出来事が自分の中で整理されずに、漠然とした不安として心の奥に残ってしまいます。逆に、日常的にこまめに自分と向き合う時間をつくることで、漠然とした不安を解消できるようになっていきます

自分と向き合うタイミングはいつでもいいです。僕は以下のタイミングでやっています。

自分と向き合うタイミング
  • 朝、目覚めたとき
  • 入浴中
  • 散歩
  • 日記を書く

一つずつ解説していきます。

朝、目覚めたとき

夜に寝るとき、一日を振り返るという人は多いと思います。ですが、漠然とした不安を抱えるようなストレス過多な状態だと、考えすぎて眠れなくなってしまうことでしょう。寝不足になると、さらにストレスを抱えることになります。

そんな方は、朝に目覚めたときに自分と向き合う時間を設けるといいでしょう。睡眠後は体力・精神力が回復していますから、嫌なことを考えるのも多少はマシになって、受け止めることができます。目覚ましで起きるという場合は、スヌーズしてから次のアラームがなるまでの5~10分を、自分と向き合う時間にするといいでしょう。

入浴中

シャワーを浴びる時や風呂に入っている時間は、自分と向き合う時間としておすすめです。理由は、スマホを見れないからです。自分と向き合う時間をとれないのは、スマホに時間を奪われているからです。外部からの情報を遮断されている状態であり、自分と向き合う時間としておすすめです。

散歩

散歩もおすすめです。天気のいい日に、近所の公園に行って日光を浴びて帰るだけでいいです。単純に気分が晴れます。そして散歩している間はスマホを見れませんから(歩きスマホはダメです(笑))、外部からの余計な情報を遮断でき、自分と向き合う時間をとることができます。

日記を書く

日記を書くのもおすすめです。「自分が何をして、他人から何をされて、それに対してどう感じたか」を書くだけでいいです。面倒に感じると思いますが、自分と向き合う時間をとるには一番有効な手段です。文字にしてみるのって本当に大事です。「ノートとペンを用意するのが面倒」などのハードルはありますが、まずはチラシの裏に3行ぐらい書いて、それを捨てるということから始めるといいでしょう。意外とハマるかもしれません。ハマりそうならノートを買って定期的に書くといいでしょう。

自分と向き合う時間で何を考えるか

じゃあ自分と向き合う時間で何を考えればいいか、について解説します。「何があって、誰に何をされて、自分がどう感じて、どうしたいのか」などをじっくり一人で考えて、気持ちの整理をしてみましょう

最初は「パワハラ上司に怒られた。ムカつく!仕事に行きたくない!」ぐらいの簡単なものでいいです。自分と向き合うことを繰り返すうちに、「パワハラ上司はなぜ怒ったのか?こちらに落ち度がなかったから、おそらく彼の機嫌が悪かったからだろう。とばっちりを受けたこちらはたまったもんじゃない。そんな人間からは遠ざかるべきだ」というように、深掘りして考えられるようになっていきます。

重要なのは、定期的に自分と向き合う時間を確保することです。また、自分と向き合う時間では、「善人でいよう」と考えたり他人への気遣いは不要です。思ったこと・感じたことに素直に向き合いましょう。素直に自分と向き合って気持ちに整理をつけることで、漠然とした不安が解消されていきます。そして気力が沸いてきて、いずれ不安の根源を解消する具体的な行動を起こせるようになっていくことでしょう。

まとめ

この記事では、漠然とした不安を払拭する方法を紹介しました。

漠然とした不安を抱えてしまうと、人は行動力を奪われます。ストレスを解消できなくなってさらに不安を抱えるという負の連鎖に陥ってしまいます。漠然とした不安の原因は、ほぼ間違いなく過去の理不尽な出来事です。他人から受けた理不尽な仕打ちに対して我慢をし続けてきた結果、積もりに積もって心の奥底に残ったものが漠然とした不安です。

漠然とした不安を解消するためには、自分と向き合う時間をつくるのがおすすめです。朝に目覚めたとき・入浴中・散歩・日記などがいいでしょう。「何があって、誰に何をされて、自分がどう感じて、どうしたいのか」などをじっくり一人で考えて、気持ちの整理をしてみましょう。日常的に繰り返すことで、深掘りして考えられるになっていき、いずれ不安の根源を解消するための具体的な行動を起こせるようになっていくことでしょう。

少しずつですが、日常をより良く変えていきましょう!

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