出世(昇給)できない絶望の中でうまく生きる方法

出世できない 仕事

会社で出世できないことをつらく感じたことはありませんか?仕事をいくら頑張っても報われず、他の同僚ばかりが出世していく。その事に納得いかず、絶望してしまうこともあるでしょう。この記事では、そんな出世できない憤りを処理する方法を解説します。

※この記事で言う「出世」は、「昇給」に意味が近いです。「会社の中での権威を向上させたい」というよりも、「ちゃんとした報酬を得たい(給料を上げたい)」という意図で話します。

出世が遅い僕の体験談

まず、出世できないことに関する僕自身の体験談を書きます(興味ないかもしれませんが、笑)。僕は今の会社に新卒で入ってから、10年以上働いています。それなりに仕事を頑張ってはいるのですが、同期どころか年下の後輩よりも出世が遅れている状況です。

出世が遅いことを普段から気にしているわけではないのですが、サラリーマンとして生きている以上、それを考えさせられるタイミングはたびたび訪れます。先日、会社内の同年代での飲み会がありました。その時、「○○さんは次の昇進タイミングで絶対に出世するだろう」とか、「あの部署の次の課長は△△さんかな」とかそういう話題になりました。他の人がワイワイ出世の話をしている中、僕は下の階級だったので、聞いていてつまらなかったし、かなりしんどかったです。彼らに悪意があったわけではないのはわかりますが、僕は悔しさというか虚しさを感じたのを覚えています。

このようにふとしたタイミングで、まるで急な事故に遭うかのような感じで、出世できていない事実に対する絶望は襲ってきます。まったく、恐ろしいですね(^_^;) こんな感じで、仕事を頑張っても出世できず憤りを感じている人は多いのではないでしょうか?

我々は資本主義の中で生きている

我ら会社員は、資本主義の中で生きています。利益を上げることを目的とした企業に所属し、その中で評価されることで出世していきます。企業の目的はお金儲けですから、それが悪いとは言いません。問題は、会社の中でどのような人が評価されやすいか、ということです。今の日本の会社では、残念ながら「いい人」は報われにくいです。

能力の高い人が、自分だけの力で会社の利益に貢献して出世したのならば、誰も文句は言いません。でも、人間が一人でできることなんか微々たるものです。部署というチームで協力して成果を上げていく必要があります。会社の人事システムでは、献身的で周囲に尽くした人よりも、チームで上げた成果をまるで自分の手柄かのようにアピールした人間の方が出世しやすいと思うのです。とても納得できない話ですが、これは僕が社会人生活の中で学んだ一つの事実です。「ジョブ型雇用」というのが最近の流行りになりつつあり、その傾向がより顕著になってきているように感じます。

「価値の高い仕事」をすることで会社から評価されて出世することができます。逆に、「価値の低い仕事」をしても評価されません。では出世できない「価値の低い仕事」とは何なのか?悲しいことに、誰かがやらなければいけない雑用や、他人からの依頼に善意で対応するという行為は「価値の低い仕事」とみなされます。いつも貧乏くじを引く善人が押し付けられる仕事全般が、報われにくいのです。

例えば、昼休みに会社に電話がかかってきたとします。そのような電話は、ほぼ間違いなく厄介ごとなので、誰もそんな電話はとりたくありません。貧乏くじの善人がその電話に出ます。すると案の定、モンスタークレーマーからの電話です。こちらに落ち度はないのに、延々と文句を言い続けられます。誰かがしなければならないことを善意で実行しただけなのに、かなりストレスを抱えることになります。会社のための尊い犠牲と言わざるを得ません。…しかし、このような仕事はすべて「価値の低い仕事」とみなされてしまうのが現状です。信じられないですよね(-_-;) こんな世の中では、善人がずる賢く変貌してしまうのも仕方ありません。善意が報われないのは、資本主義の落とし穴と言えます。

がめつく厄介ごとを他人に押し付けてガツガツ出世する人間がいる一方で、押し付けられた厄介ごとに一生懸命取り組んでも出世できない人がいます。搾取してくる人間から都合よく扱われる善人は、出世しづらいのは必然になっているわけです。おかしいと思いますが、資本主義とはそういうものであり、革命でも起こらない限りはこの状況が覆ることはないでしょう。それよりも、そんな理不尽な状況でもうまく生き抜く方法を身につける方が賢明です。

順調に出世している人間には、出世できない人の気持ちがわからない

また僕の体験談をします。僕が出世できずに悩んでいた時期の出来事です。出世の早かった人間が、「早く昇進した方がいいよ」だの「出世したら給料が全然違う」だの「生涯賃金で考えると大きな差がつく」だの、講釈を垂れてきたのを覚えています。「出世できるものならしてみたいわボケ(# ゚Д゚)」と思いました。

言ってきた彼に悪気はなかったと思います。実力さえあれば出世できると思っていたのでしょう。自分の実力だけで出世したと本気で信じていたのでしょう。そして何より、自分が的外れで失礼な事を相手に言っているという自覚はなさそうでした。そんな愚かな行為をした理由はわからなくもありません。

というのも、若手時代の僕は出世が早い方でした。「仕事を頑張っているんだから出世して当然だ」「出世できない人には何かしらの問題がある」と本気で思っていました(調子乗ってましたスミマセン(^_^;))。

順調に出世できている人間には、出世できない人の気持ちは理解できないのです。確かに彼らは全くの無能というわけではないのでしょう。ただし出世のしやすさは、所属部署や上司の力など、自分の力ではどうにもできない部分が大きいのは事実です。

出世できない人の気持ちがわからない人間が出世して、強い権限を持つ。会社のこういった構造が、出世できない人がより報われづらくなる一因になっていると思います。

自暴自棄になってはいけない

出世できていない人にとって、一番大事なのは自暴自棄にならないことです。「どうせ自分なんて」と自分をあきらめないことです。当たり前のことですが、出世できていなくとも、あなたの人としての価値が低いなんてことは決してありません。…それは事実ではあるのですが、頑張ったのに出世できない人が、絶望してしまう気持ちはよくわかります。だって僕もそうですから(笑) 一つ言えるのは、出世できている人は「会社という狭い世界の中でうまく立ち回る能力がたまたま高かっただけ」ということです。

会社での仕事や立場なんて、人生のごく一部にすぎません。でも、会社から給料を得て生活している会社員にとって、「給料=いのち」です。それに関連して、「会社での地位=自分の存在価値」と誤解してしまう人は多いと思います。これは出世している人間についても当てはまります。「出世できているから自分は価値のある人間だ」と勘違いしている輩も多いと思います。

出世できないことが原因で自暴自棄になってしまうと、会社以外の私生活や次の出世のチャンスにも悪影響を及ぼします。仕事のことが頭から離れなくなり、休みの日も楽しめなくなります。大切な友人や家族に心配をかけてしまうかもしれません。元気がなくなると仕事のパフォーマンスも低下しますから、会社でますます評価されづらくなります。また、余計な敵をつくってしまうかもしれません。こうなってしまうと、本当にもったいないです。

腐らずに自分を保つ、自分が自分でいられるように心がけることを忘れないようにしましょう。

腐らずに自分を保って生き抜く方法

出世できなくてつらい時に、少しでも気持ちを楽にして生き抜くコツを紹介します。僕自身も心がけています。

腐らずに自分を保って生き抜く方法
  • 会社以外の世界を広げる
  • 仕事への情熱を落とす
  • 人によって接し方を変える
  • 社内の不遇な人格者を意識する

一つずつ解説していきます。

会社以外の世界を広げる

朝早くから夜遅くまで働いて、休みの日は疲れをとるために寝てばかり。極端な例ですが、このような生活をしていると、「人生=会社」になってしまいます。会社に捧げる人生が悪いと言うつもりはありません。でもその状況で出世できなかった場合には、絶望してしまうのは必然です。ですから、会社以外の世界を広げておくのは重要です。

まずは趣味を持つといいですね。できるだけお金がかからず、時間を忘れてしまうほどのめり込める趣味があれば最高です。既に趣味があるなら、それに費やす時間を増やすよう心がけましょう。

特に趣味がないという人に向け、僕のおすすめを紹介します。

おすすめの趣味(会社以外の世界を広げる)
  • アマゾンプライムビデオ
  • 読書
  • 散歩

アマゾンプライムビデオ

まず、アマゾンプライムビデオです。

Amazon.co.jp: プライム・ビデオ: Prime Video
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月額600円(2024年10月時点)で、映画・ドラマ・アニメが見放題になります。動画関連のサブスクの中では一番コスパがいいです。作品数もかなり多く、あなたの心に刺さる作品が何かしらあるはずです。作品をスマホにダウンロードすることもできますので、通勤電車で見ることができます。

僕は今、「プリズンブレイク」というアメリカのドラマを見ており、かなり面白いです(だいぶ古い作品ですが(^_^;))。冤罪で死刑囚になった兄を救うために、主人公は刑務所に潜り込み、脱獄を試みるという話なのですが、まぁこれが面白いです。登場人物の大半がワルです(主人公の仲間も含め)。もはや、僕の現実を、アメリカの刑務所の世界観が侵食しつつあります。…というのはさすがに言い過ぎですが(笑)。月額600円でこのパフォーマンスは破格なのでおすすめです。

読書

読書をするのもいいでしょう。本屋さんに行って新刊に触れるのもいいとは思いますが、僕のおすすめは図書館です。図書館に行けば、本を無料で借りて読むこともできます。図書館に行くのって抵抗あると思います。僕もそうでした。成績優秀な委員長タイプの人しか近寄ってはいけない施設かと思っていましたが、もちろんそんなことはないです(笑) 行ってみればわかるのですが、静かで落ち着きます。殺伐とした雰囲気はゼロです。仕事で感じるあの嫌な感じとは真逆の空間です。本を図書館の中で読むもヨシ、借りて外で読むもヨシ、です。

漫画を読むのもいいと思います。さすがに漫画は図書館にはおいていませんが(笑) 買って読むのもいいですが、マンガ喫茶に行って一気読みするのも一興ですね。最高の時間が過ごせることでしょう。

散歩

散歩もおすすめです。自宅を出て、近所の公園や神社に行ってみましょう。なんかほっとしますよ。春や秋など、外で過ごしやすい季節は特におすすめです。僕は中年になったせいか、冬の公園もアリになってきました(笑) 冬が、季節の移り変わりをいちばん実感できるような気がします。夏は暑すぎで行けませんが(^_^;) 結論、夏以外の季節の散歩はおすすめです。

その他の時間の過ごし方

大切な友人や家族など、職場以外の人間関係の中で過ごす時間もいいでしょう。人の価値は社会的地位とは関係ないということを改めて実感することができます。

会社以外で過ごす時間を楽しむことで、仕事は人生のほんの一部ということを実感できるようになります。仕事なんか、大事の前の小事と考えられるようになればこっちのものです。会社以外の世界を充実させれば、心の平穏を取り戻すことができるでしょう。

仕事への情熱を落とす

会社以外の世界を持つためには、それを楽しむための時間と体力を確保する必要があります。そうでなければ結局、仕事だけの人生になってしまいます。だから、働く時間を減らしたり、仕事で疲れ切らないのは重要です。

あなたが怠惰な人間であれば、出世できていないのをそこまで気にしないはずです。出世できない憤りを感じているということは、あなたは仕事に情熱を注ぎすぎているということです。一生懸命に頑張ったのに、報われなくて絶望しているのです。

そこで、仕事に対する熱量を落とすのが効果的です。適度な熱量で仕事に取組んで、時間と余力を確保し、仕事以外の楽しい時間を過ごす。そうすることで、オンオフの切り替えがうまくできるようになります。むしろ、仕事のパフォーマンスがアップする可能性が高くなります。

人によって接し方を変える

資本主義の世の中では、真面目で優しい人ほど報われにくいです。人間的にドライで、人の痛みをわからない人間の方が出世しやすいからです。客観的なものの見方ができて(ドライな人間)、他人に平気で頼みごとができる(人の痛みがわからない)方が仕事の成果を出しやすいです。しかし、真面目で優しいあなたが、急にドライな人間になるのは難しいと思います。

そこで覚えておいてほしいのが、「人によって接し方を変える」ということです。一見、当たり前のことのように感じるでしょう。ここで言いたいのは、嫌な相手に丁寧な対応をしてやる必要はないということです。真面目で優しい人ほど、誰にでも平等に丁寧に接しようとしますから。

ろくでもない人間は、誰にでも優しく接する人に目をつけ、こき使います。頼みごとをやってもらっても、ろくに感謝しません。まるで自分ひとりでやったかのように手柄を横取りします。そんな行為は、人として許されることではありません。また、そんなろくでもない人間が得をするの世の中を許してはいけません

ですから、ろくでもない人間を丁寧に扱ってやる必要はありません。でも、ろくでもない人間からの頼み事は断りづらく、義務感でやってしまいがちです。だからせめて、手を抜いたり必要最低限の時間で対応するように心がけましょう。大事なのは、相手によって接し方を変えるべきというのを肝に銘じておくことです。

社内の不遇な人格者に目を向ける

出世できない憤りを感じる理由は、「なぜあの人間が出世できているのに自分は出世できないんだろう」と感じるからだと思います。出世した他人と自分を比較してしまうんですよね。出世できた人間は恵まれていると思います。自分が出世できない時、恵まれた存在を羨ましく思ってしまうものです。その状況に納得できないのもよくわかります。

その憤りを緩和するために有効なのは、自分と同じく恵まれない不遇な人に目を向けることです。あなたの職場に、人間的に素晴らしくて仕事ができるのに、出世できていない人はいませんか?僕の職場にはそういう先輩がいます。「この人が出世できていないのなら、自分も仕方ないなぁ」と思います。そして、会社からの待遇が悪くとも、腐らずにきちんと仕事をしているその姿を見ることで、「自分も頑張ろう」と思えるようになります。自分と同じように恵まれない人が頑張っている姿を見ることで、多少は救われると思います。

いずれチャンスが巡ってくる、かも?

会社員にとって、出世できるかどうかは大きな問題です。多少は実力も関係しますが、どうしようもない要素が大きいのは事実です。運悪く出世できない時にどう過ごすかは重要です。いずれチャンスが巡ってきた時、自暴自棄になってエネルギー切れを起こしていてはもったいないです。チャンスを掴みとれるよう、常に英気を養っておくことは重要です。今はつらいと思いますが、その時がくるまで、じっと耐え忍んで待ちましょう。

少しずつですが、日常をより良く変えていきましょう!

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