人間関係に疲れた時の、他人への優先順位

人間関係に疲れた 仕事

「休みの日でも仕事のことを考えてしまう」「好きだったことを全力で楽しめない」「食事をしても味がしない」・・・。半端ないストレスを感じていて生きるのがつらいとき、それはたいていの場合、人間関係によるものです。そんなときは、他人に対する優先順位を変えることで、心が楽になったり、人間関係を改善することができます。この記事では、人間関係で大きなストレスを抱えてしまっている人がとるべき、他人に対する優先順位について解説します。

人間関係に疲れている時にとりがちな優先順位

人間関係で大きなストレスを抱えている人がとりがちな優先順位は以下のとおりです。

人間関係に疲れている時にとりがちな優先順位
  1. 厄介な人間
  2. 大切にすべき人
  3. 自分

イメージがつかみやすいように、それぞれについて解説していきます。

厄介な人間

厄介な人間とは、パワハラ上司やいじめっ子、モンスタークレーマーなどのような人間です。彼らは、理不尽な要求・暴言・陰湿ないじめを平然としてきます。また、明確なクズ人間でなくとも、あなたが「この人、なんとなく嫌だな、苦手だな」と感じる相手が、厄介な人間である場合も多いです。

厄介な人間はどこにでも一定の確率で存在していますので、仕事・プライベート関係なく、必ずと言っていいほど遭遇してしまいます。そして彼らと接することで、あなたの大切な心と時間が削られていくのです。

大切にすべき人

大切にすべき人は、あなたがピンチの時に助けてくれた人や、頼み事を嫌な顔せずにやってくれた人、今は疎遠になったけどまた会ってみたいと思う友人などです。大切な仲間や家族が当てはまるでしょう。

こういう人たちと一緒にいると心が落ち着きますし、変に気を使わなくてもいいので、穏やかな日々が過ごせます。彼らと接することで活力がわいてきますので、元気を取り戻すこともできるでしょう。

不本意な優先順位になってしまっている

人間関係に疲れてしまった人の優先順位は、厄介な人間→大切にすべき人→自分の順番になっていることでしょう。冷静に考えると、この順位は明らかにおかしいですよね。

厄介な人間に心と時間を奪われて、大切にすべき人と自分の優先順位は低くなってしまっている。これは不本意ですよね。この状況があなたを疲れさせてしまっているのは一目瞭然です。

人間関係が不本意な優先順位になっている場合、その理由は、あなたが優しくて真面目な人だからです。優しくて真面目だから、厄介な人間の要求にも対応しなければならないと考え、一生懸命になって誠実に対応しているのです。ですが、厄介な人間は、その善意に対してお返しをするどころか、さらなる要求をしてきます。この繰り返しが、あなたを疲れさせていきます。そして心の余裕がなくなっていき、「大切にすべき人」と「自分」を大切にできなくなるのです。

いつしか、厄介な人間の存在が常に頭の片隅にちらつくようになり、あなたの心を支配します。厄介な人間に対して恐怖するようになっていき、あなたの心が壊れていくのです。

人間関係に疲れた人がとるべき優先順位

人間関係に疲れてしまった人がとるべき優先順位は以下のとおりです。

人間関係に疲れた人がとるべき優先順位
  1. 自分
  2. 大切にすべき人
  3. 厄介な人間

厄介な人間の優先順位を最下位にして、自分をいちばんにするのです。

ここで、2つの問題が生じることでしょう。「厄介な人間の優先順位を下げるのは難しい」という課題と、「自分の優先順位を1位にしてもいいのか?」という疑問です。

心の健全性を取り戻すためには、上記の優先順位を意識することが非常に重要です。そのための心構えについて解説していきます。

厄介な人間の順位を下げる

厄介な人間は、無理難題を押しつけてくるのに加え、要求に応えてもきちんとお礼を言いません。それどころか、難癖をつけて、追加の要求をしてくる場合もあります。そして要求はどんどんエスカレートしていきます。彼らと接するほど、あなたは疲れ果てることになります。いわば、ハイリスク・ローリターンな人間関係になってしまっているのです。

そんなモンスターの優先順位を最下位にできれば理想です。しかし彼らは、要求が多くて厚かましい存在なので、放置や無視というのも難しいでしょう。最も効果的な方法は、厄介な人間を軽視できるように自分を変えることです。今、あなたの心の負担となっている厄介な人間の存在を、大きな存在から小さな存在に変えるのです。しかし残念ながら、1日や2日では達成するのは難しいでしょう。でも、以下の心構えを意識し続けることで、状況が日に日に改善していくことでしょう。

「厄介な人間に尽くす人生は悔しい」という意識を持つ

一度、厄介な人間に苦しんでいるあなた自身のことを冷静になって考えてください。

「厄介な人間に尽くすために自分は生まれてきたのか?」「自分がボロボロになって苦しんでいるのに、奴は笑っている。そんな人間に自分の人生を捧げてもいいと本気で思っているのか?」

言うまでもなく答えはノーです。

厄介な人間は、あなたに平然と無理難題を押しつけてきます。その要求にあなたが応えるのは当然と思っています。だからあなたを大切にしません。あなたの存在を軽んじて、なめているのです。そんな人間である彼らは、人としてむちゃくちゃダサいと思います。

そんなダサい人間に心と時間を消耗させられているのは馬鹿らしいことです。厄介な人間に尽くす人生は、本当に悔しいと感じるでしょう。これは正常な感覚であり、この悔しいという感情こそが生きている証です。あなたがまだ健全な人間だという証拠です。あなたが自分を取り戻すため、その気持ちを決して忘れないようにしましょう。

悔しいという怒りの感情がわいてこない場合は危険です。厄介な人間に心を搾取され続けて、疲れ果ててしまっている可能性が高いです。その場合は難しいかもしれませんが、まずは十分な睡眠時間の確保を心がけて、体力・心の回復を優先させましょう。

厄介な人間に慈悲は無用

厄介な人間に対して、恐怖心を抱いていることでしょう。人に対して平気でひどいことをする彼らの心は理解できません。理解する必要もありません。理解できないが故に、何を言い出すか・何をやり出すか全く予想できません。それが彼らに対する恐怖心につながっているのです。

厄介な人間に対して抱くべき感情は、怒り・嫌悪の感情であり、恐怖ではありません。優しいあなたはこうも考えるでしょう。「いくら厄介な人間だからと言って、嫌いになったりしたらかわいそうじゃないか?」と。ですが、そんなことを考えてやる必要はありません。厄介な人間に慈悲は無用です。

彼らはあなたに対して、圧倒的に残虐なことをしているのです。被害者であるあなたの心を壊しておいて、なんとも思っていない異常な人間です。同様の仕返しをされて当然の存在です。彼らはあなたと同等の苦しみを味わって初めてイーブンなわけです。そうでもならない限りは、彼らに救いの手を差し伸べる必要はないということを覚えておきましょう。

厄介な人間をこれ以上、甘やかしてはいけないということを肝に命じましょう。

以上の心構えを意識することで、少しずつではありますが、厄介な人間の優先順位を下げられるようになっていくことでしょう。

自分の優先順位を1位にしてもいいのか?

次に、自分の優先順位を1位にしていいのか?という疑問についてです。厄介な人間の優先順位は最下位にするとして、最も優先すべきは大切にすべき人だろうと考えるかもしれません。結論を言うと、自分をいちばん大切にしていいんです。というか、無理やりでも自分をいちばんにしましょう

他人を優先しすぎて自分の心を壊してしまうぐらい他人想いなあなたは、とても優しい人です。「自分をいちばん大切にしましょう」と言ったところで、自分へのケアはほどほどにして、すぐにでも他人の助けになろうとするでしょう。

ですが、自分を大切にしないという結果が、今の優先順位「厄介な人間→自分を大切にしてくれる人→自分」になってしまっているということを忘れてはいけません。

あなたが大切にすべき人は、あなた自身を犠牲にしてまで尽くしてほしいとは考えていないはずです。一方、「他人のことはどうでもいいから、俺を優先しろ」という考えを持つ厄介な人間にとって、あなたは絶好のターゲットなのです。

自分を犠牲にして他人に尽くす、そんな自己犠牲の精神は尊いです。すばらしい精神です。ですが、厄介な人間は、自己犠牲型の人を見抜く才能を持っています。半端ない嗅覚で自己犠牲型の人を発見し、自分のために利用するのです。ろくでもない才能ですが、大したものだと思います(もちろん、褒めてはいません)。

あなたを大切にしてくれる人は、あなたの自己犠牲型の尽力を遠慮します。厄介な人間はそれを搾取します。そして、できあがってしまうのが現状の不本意な優先順位というわけです。

自分をいちばん大切にすることで、心に余裕が出てきます。心に余裕ができることで、厄介な人間との適切な距離の取り方が見えてきます。「なぜこんな人間に今まで一生懸命尽くしてきたのだろう」「こんな人間に苦しめられてきたなんて悔しい」など、健全な感情が生まれてくることでしょう。厄介な人間の存在を軽視できるようになっていきますし、厄介な人間から離れるための気力もわいてくることでしょう。

また、心に余裕が出てくると、大切にすべき人たちに健全な範囲で尽くす事ができるようになります。心に余裕がない頃よりも、良いパフォーマンスを発揮することができるようになるでしょう。

自己犠牲の精神を脱却して自分を大切にしない限りは、厄介な人間に搾取され続けます。大切にすべき人の優先順位を上げるためにも、自分の優先順位を1番にするようにしましょう。

その他の手法(対パワハラ・モラハラ)

パワハラやモラハラをしてくる厄介な人間に対するその他の対処法について、過去に記事を書きました。よかったら読んでください(^^)

最終的に目指すかたち

最終的に目指すかたちとしては、自分の優先順位を1番にして健全な心を取り戻すことです。そうなることで、厄介な人間は軽視すべき存在であることに気づけます。今は関わりがなくとも、過去にあなたにトラウマを植え付けた人間については、あなたの中で小さな存在になっていきます。

問題は、今も関わり合いを持ち続ける必要がある厄介な人間です。あなたが同じ環境に居続けるのであれば、苦しみは続きます。ですが、健康な心を取り戻すことができれば、いずれ彼らと縁を切るための準備をする余裕が出てきます。例えば、仕事上で関わり合いを持たざるを得ない厄介な人間から離れるために、部署異動や転職の準備をする等です。

なお、厄介な人間から離れるための行動を否定する人間の意見は、無視するようにしましょう。厄介な人間から離れるための行動(部署異動や転職の準備など)は、英断と言えるでしょう。しかし、非常にエネルギーが必要となります。そこに水を差してくる人間がいるのも事実で、簡単に心が折れてしまいそうになります。「現状を我慢できないのであれば、どこに言っても通用しない」「みんなそれぐらいの苦労は乗り越えてきている。我慢しろ」など言われるとやる気がなくなりますよね。でも、そういった言葉は、あなたの苦労を理解する能力のない愚か者の戯言なので無視するようにしましょう。というか、そんなことを言ってくる人間は厄介な人間に近い存在なので、重く受け止めず、軽視するようにしましょう。

まとめ

今回の記事では、人間関係に疲れた時にとるべき、人への優先順位について解説しました。

人間関係に疲れてしまった人は、厄介な人間の優先度が高く、彼らに大切な心と時間を奪われてしまっています。そして、大切にすべき人と自分の優先順位は低くなってしまっています。これは不本意な優先順位です。厄介な人間に苦しめられるのは、あなたが優しくて真面目な人だからです。彼らの要求に一生懸命に応えようとしているのですが報われない。そんな人生、悔しいですよね。

まず、「厄介な人間に尽くす人生は悔しい」という意識を持つようにしましょう。また、厄介な人間に慈悲は無用です。厄介な人間に対して抱くべき感情は、怒り・嫌悪の感情であり、恐怖ではありません。

また、無理やりでも自分の優先順位をいちばんにしましょう。他人を優先しすぎて自分の心を壊してしまうぐらい他人想いなあなたは、とても優しい人です。自己犠牲の精神は尊いですが、厄介な人間はそれを利用してきます。彼らに利用されないようにしましょう。他人に尽くしすぎないのが重要です。

そうすることで、厄介な人間の存在を軽視できるようになっていき、彼らの優先順位を下げることができます。心の余裕が生まれ、健全な心を取り戻すことができます。今まさにあなたを苦しめている厄介な人間から離れる準備をすることもできるようになります。

大切にすべき人の優先順位が上がっていき、より大切にすることができるようになっていくことでしょう。

少しずつですが、日常をより良く変えていきましょう!

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