サウナ・水風呂・休憩のコンボで「ととのう」方法

ととのう 私生活

今、空前のサウナブームで、サウナで「ととのう」人が急増中です。サウナ・水風呂・休憩を繰り返すことにより、まるで麻薬をキメたかのような快楽が得られます。また、穏やかな気持ちになって心が整理されることで、悩みが消し飛びます。これがサウナで「ととのう」ということです。ですが、実際にサウナに行っても「ととのう」ことをイマイチ実感できない人も多いかもしれません。この記事では、サウナでのととのい方のコツを解説します。

サウナで「ととのう」にはコツが必要

サウナ・水風呂・休憩を繰り返すことで「ととのう」ことができます。

体が軽くしびれた状態になり、心臓の鼓動を全身で感じ、極上の幸福感が得られてネガティブな感情が吹き飛びます。これが「ととのう」ということです。

一般的に言われている「ととのう」ための流れは以下のとおりです。

ととのうための流れ
  1. まずは体を清める(洗い場で全身洗う)
  2. サウナに入る(6分~10分)
  3. 水風呂に入る(数十秒~1分)
  4. 休憩する(数分)
  5. 水を飲む
  6. 2~5を3回ほど繰り返す
  7. 「ととのう」

ですが、上記の流れを事務的に行うだけでは「ととのう」ことはできません。僕もサウナに行き始めた頃は全くととのわず、「ととのう」ということについて、よくわかっていませんでした。

「ととのう」ためにはちょっとしたコツが必要です。逆に言うなら、少し意識するだけで、ととのいの世界に大きく近づくことができます。

この記事では、「ととのう」ためのコツを紹介します。

ととのいの原理と大事なこと

夏の暑い日にクーラーのよく効いた建物に入ったり、冬の寒い日にコタツに入ったりすると気持ちいいですよね?サウナはその延長線上にある快楽を得られます。

サウナ・水風呂・休憩の繰り返しで「ととのう」原理は以下のとおりです。

ととのいの原理
  • 温冷交代浴による血流の活性化(サウナ・水風呂)
  • 副交感神経優位に切り替わることによるリラックス効果(休憩)
  • 快楽物質の分泌

たいそうなことを書いているようですが、要は「血液の流れがよくなった状態でリラックスすることで、気持ちよくなる」ということです。ただそれだけのシンプルなことですが、やみつきになってしまいます。

血流の活性化・リラックス・快楽物質分泌の全てが揃うことで「ととのう」ことができます。言い方を変えると、いずれか一つの条件が欠けるだけで「ととのう」ことができなくなるということです

パチスロでいうところの、「7・7・6」はハズレで、「7」が3つ揃ってようやく大当たりなのと同じです。「ととのう」ためには条件を揃える必要があるというのを覚えておくようにしましょう。

「ととのう」ためのコツ

「ととのう」ためのコツを紹介します。具体的な方法は、以下のとおりです。

ととのうためのコツ
  • 体調がいい時に行く
  • サウナ・水風呂・休憩を繰り返す
  • 動線を確認する
  • 汗をかくまでサウナに入る
  • 首まで水風呂につかる
  • 休憩前に体を拭く
  • 休憩では完全に脱力する
  • ととのえる時に「ととのう」
  • 別のサウナに行ってみる
  • 「ととのう」のは運次第と割り切る

一つずつ解説していきます。

体調がいい時に行く

サウナに行くのは、体調がいい時だけにしましょう。

サウナは気持ちをリフレッシュする効果があるので、精神的にやられている時に行くのは効果的です。しかし、体調が悪い時に行っても元気になれません。更にしんどくなるだけですのでやめておきましょう。

また、サウナで「ととのう」ための条件として、快楽物質を分泌させなければいけません。体の調子が悪いときは、快楽物質の分泌が抑えられて「ととのう」ことはできません。

サウナ・水風呂の寒暖差を突破できる元気がなければ、ととのいの世界に行くことはできません。体調が悪い日は、サウナに行くのを控えて、家でおとなしく寝るようにしましょう。

サウナは逃げません。体調がよくなってから行けばいいのです。

サウナ・水風呂・休憩を繰り返す

サウナ→水風呂→休憩をワンセットとして、この流れを繰り返すのが重要です。

サウナでの高温・水風呂での低温は、いずれも人間が過ごす環境としては過酷なため、生命維持のために交感神経のスイッチが入ります。「この体は危険にさらされている。やるぞ!」と、ある種の緊張状態になります。

その後、休憩に入ると、「あれ、危険な状態じゃなかったの?大丈夫みたいだね、お疲れ様でした!」と、副交感神経のスイッチが入って体はリラックスモードになります。

緊張と緩和、そのギャップで「ととのう」ことができるのです。

「朝 目を覚ました時、仕事かと思って焦ったけど、実は休日だった」という時って、幸せを感じませんか?「ととのう」ことで、その延長上にある極上の幸福感を得られます。

緊張と緩和の落差が大きいほど、より大きなととのいを得ることができます。サウナ・水風呂・休憩を繰り返すことで、その落差が大きくなります。

サウナ・水風呂・休憩は、3回程度繰り返すのがいいとされています。この繰り返しにより緩急の落差がピークを迎え、大きなととのいを得ることができるのです。

動線を確認する

サウナ→水風呂→休憩→サウナ→…を繰り返す上で、「動線の確認」も重要です。

動線とは、人が移動するときにたどる経路のことです。サウナから水風呂、水風呂から休憩、休憩からサウナ、それぞれに移動する最短ルートを頭の中でシミュレーションしておきましょう。移動に時間がかかってしまっては大きなととのいを得ることはできません。

サウナで「ととのう」には、緊張と緩和の落差を利用する必要があります。動線を確保し、移動時間を短縮することで、より大きな緩急の落差をつくり出すことができ、ととのいの世界に近づくことができるようになります。

汗をかくまでサウナに入る

サウナには6~10分入るのがいいと言われていますが、「熱くてそんなに長い時間入ってられないよ」という人もいると思います。

「気合いで乗り切りましょう!」と言いたいところですが(笑)、方法はあります。

サウナに入る時間を短くすればいいのです。

確かに、サウナには長い時間(6分以上)入った方が大きなととのいを得られることでしょう。しかし、初心者のうちはできる範囲でやるのが大事だとも思います。

では、どの程度の時間、サウナに入ればいいのかを解説します。

サウナでは、交感神経を優位にすることが重要です。「この体は危険にさらされている」と脳に認識させることができればいいのです。

一つの目安として、「汗をかくまで入る」ことを目標にするといいでしょう。汗が出ているということは、「この場所は熱い、このままでは危険だ」と脳が認識している証拠です。人によりますが、サウナに入って3分も経てば汗が出てくると思います。

サウナで自分が汗をかいたかどうかを識別するためにも、サウナに入る前に体の水分をタオルで拭き取るようにしましょう。汗が出たかどうかが一目瞭然になります。

汗をかいているかどうかは、自分の汗をかきやすい部分から汗が出ているかどうかを確認するとわかりやすいです。汗をかきやすい部分は人によって異なります。胸だったり、背中だったり、腕だったりと、人によって様々です。

汗をかいたらサウナから出てOKです。次は水風呂に行きましょう。

首まで水風呂につかる

水風呂には数十秒~1分を目安に入るのがよいでしょう。慣れていなければ、20秒程度でいいと思います。

浴槽の水で汗を流してから水風呂に入ります(面倒かも知れませんがマナーです(^^;))。入るときには我慢が必要ですが、息を吐きながら入ると冷たさは緩和されます(それでも冷たいですが(笑))。

水風呂もサウナと同様、交感神経を優位にすることが重要です。「この体は危険にさらされている」と脳に認識させる必要があります。そのために、首までしっかりと水風呂につかりましょう。

首は冷たさを感じやすい場所です。寒い日にマフラーを首に巻くと温かく感じられるのは、首が温度に対して敏感だからです。そんな敏感な部分である首を水風呂につけることで、脳にしっかりと危機感を伝えることができるのです。

休憩前に体を拭く

休憩前には体を拭いて水分を取り除くようにしましょう。

休憩の時は完全にリラックスする必要があります。水分が残っていると、体の熱を奪われて寒さを感じてしまうため、リラックスモードの妨げとなります

休憩では完全に脱力する

「ととのい椅子」がありますので、それに座って数分間ゆっくり休憩するといいでしょう。完全に脱力するようにしましょう。

ととのい椅子にはいくつか種類がありますが、大きく分けて以下の2つがあります。

ノーマルタイプ(参考:伸和ホリデーチェア)
デッキチェアタイプ(オリバーガーデンシリーズデッキチェア)

おすすめは、デッキチェアタイプの方です。理由は、完全に脱力することができるからです。デッキチェアのような、全身をゆだねられる休憩スペースがあれば、迷わずこちらを選びましょう。ととのい世界に誘ってくれることでしょう。

しかし、ノーマルタイプのととのい椅子しか置いていないサウナも多いです。場所をとらずコストも安いので、こちらを取り入れる施設が多いのは仕方のないことです。

ノーマルタイプのととのい椅子には弱点があります。それは、脱力して座るのが難しいということです。背もたれが肩よりも低い位置にあるので、頭を支えるのを自力で行う必要があります。先ほども言いましたが、休憩は「完全に脱力」することが理想です。ノーマルタイプだと、頭を支えるために首の力を入れる必要がありますので、完全な脱力から遠ざかります。

しかし、工夫次第でなんとかなります。ノーマルタイプのととのい椅子は、ある程度自由に移動できます。施設や他のお客さんに迷惑をかけないことが前提ですが、壁際まで移動させるといいでしょう。背もたれを壁につけて設置し、座ってみましょう。すると、壁に頭をもたれさせることができるようになります。これで、首の力を入れず、完全な脱力が可能となります。

施設によっては、ととのい椅子を壁際に寄せてくれているところがあります。これで遠慮なく脱力することができ、「ととのう」ことができます。

カンデオホテルズセレクト「ととのい椅子」(イメージ)

僕の初ととのいは、壁際に設置されたととのい椅子で、後頭部を壁にもたれさせたことにより訪れました。首を脱力できているかどうかで、「ととのう」確率は大きく変わってくると思います。

壁際のととのい椅子、オススメです!

ととのえる時に「ととのう」

サウナ・水風呂・休憩を3セット程度繰り返すことで、「ととのう」ことができます。3セットが基本ですが、場合によっては2セット目で「ととのう」時もあります。

以前、2セット目でととのいそうになった時、3セット目でととのいたかったので、休憩を中断したことがあります。ですが、その後の3セット目で「ととのう」ことはできませんでした。もったいないことをしたな、と思います。

ととのいは気まぐれです。チャンスを逃したら、次はいつ巡り会えるかわかりません。

「ととのいそう!」という気持ちに逆行してはいけません。ととのえる時に「ととのう」ことをおすすめします。

いろいろなサウナに行ってみる

ととのえるかどうかは、サウナ次第な部分もあります。

サウナ・水風呂の温度、休憩スペースの充実度など、施設によって千差万別であり、いろんなサウナ施設に行ってみることをおすすめします。いろいろ行ってみることで気分転換になりますし、自分自身が「ととのう」ための条件もわかってくると思います。

以前にサウナの探し方の記事を書きましたので、よかったら読んでみてください(^^)

「ととのう」のは運次第と割り切る

最後にこんなことを書くのはどうかと思いますが、ととのえるかどうかは運次第なところがあります。

上にも書きましたが、「ととのう」ためには、血流の活性化・リラックス・快楽物質の分泌という全ての条件を満たす必要があります。少し体調が悪かったり、完全にリラックスできる心理状態じゃなかったりすると、ととのえない場合があります。ほんのちょっとしたことで、ととのえないこともあるのです。

ととのえなくても落ち込む必要はありません。「そんな日もある」ぐらいの気持ちでサウナに行きましょう。

まとめ

サウナ・水風呂・休憩の流れで「ととのう」コツについて解説しました。

ととのうためのコツ
  • 体調がいい時に行く→体調が悪いとととのえない
  • サウナ・水風呂・休憩を繰り返す→緊張と緩和の落差をつくりだす
  • 動線を確認する→最短ルートで移動する
  • 汗をかくまでサウナに入る→汗が出るまで入るのが一つの目安
  • 首まで水風呂につかる→敏感な首を冷やすことで効果アップ
  • 休憩前に体を拭く→体が冷えてリラックスの妨げになるのを防ぐ
  • 休憩では完全に脱力する→特に首の脱力が大事
  • ととのえる時に「ととのう」→「ととのいそう!」という気持ちに逆行しない
  • 別のサウナに行ってみる→自分の「ととのう」条件を知る
  • 「ととのう」のは運次第と割り切る→ととのえなくとも落ち込まない

サウナに通っていれば、いずれ「ととのう」のを知る日が来ます。

この記事を読んでくれた皆さんにも、「ととのい」が訪れることを祈っています。

ではまた!

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