悪口や陰口から距離を置く方法

悪口・陰口 私生活

「悪口や陰口を言ってはいけません」と教わって生きてきたはずなのに、人は悪口・陰口をやめることができません。言われた側は当然のことながら心地いいものではなく、精神的に傷つけられてしまいます。また、悪口・陰口をやめたいと思いながらも、つい言ってしまう人・なかなかやめることができない人もいることでしょう。この記事では、悪口・陰口に関わることのデメリットと、悪口・陰口から距離を置く方法について解説します。

悪口・陰口に関わることのデメリット

悪口・陰口は、言われる側はもちろんのこと、言う側にも大きなデメリットがあります。そう、悪口・陰口に関わると、誰しもが不幸になるのです。

まず、悪口・陰口を言われた人は、深く傷つきます。よほど特殊な性癖ではない限り(笑)、誰しもが聞かされて心地のいいものではありません。無神経な発言をしてくる人間への対処法や、いじめの被害者が楽に生きるための方法について、過去に記事を書きましたのでよかったら読んでください。

一方、意外かもしれませんが、悪口・陰口は言う側にもデメリットがあります。

悪口・陰口を言うことのデメリット
  • コミュニケーション能力が低下する
  • まともな人が離れていき、悪口・陰口ばかり言う人間しか寄ってこない
  • 本音を話せない人間になってしまう

なぜそうなるのかを解説します。

コミュニケーション能力が低下する

人は、他人のいいところを見つけるのは苦手ですが、他人の欠点を見つけるのは得意です。他人のいいところは意識して探さないと見つけるのが難しい一方、欠点や嫌なところは自然と目に入るものです。意識せずとも、悪口・陰口のネタは自然と出てきます。

また、悪口・陰口は、その不謹慎さからブラックジョークのような感じで、聞いた人を笑わせる(ウケさせる)ことも多いです。

ネタは自然と出てきますし、簡単にウケるので、悪口・陰口を言うと、人とのコミュニケーションがうまくなったような気がします。そして、悪口・陰口に頼った会話しかできなくなっていくのです。

しかし、人とのコミュニケーションは、決してそんなに簡単なものではありません。会話というコミュニケーションの本質は、もっと深いところにあります。相手の価値観を知ったり、自分の価値観を伝えたり、相手を楽しませたり、意見が食い違う場合は折り合いをつけたり、そういった目的のための手段が会話であると僕は考えます。

悪口・陰口に頼った会話しかできなければ、他人と表面上で関わることしかできなくなり、深いつながりを持つことができなくなります。これは、悪口・陰口を言うことでコミュニケーション能力の低下を招くと言えるのではないでしょうか。

まともな人が離れていき、悪口・陰口ばかり言う人間しか寄ってこない

悪口・陰口は、数ある会話の選択肢の一つであり、一時的にその場をしのぐことができるかもしれません。ですが、悪口・陰口は何も生み出しません。まともな感性の人は、建設的な会話・ポジティブな会話を求めますから、悪口・陰口ばかりを言っていると、まともな人が離れていきます。愚痴や悪口・陰口ばかりを言う人の近くにいると気が滅入りますよね。健全な感性を持っている人は、そういう人とは積極的に距離を置くことでしょう。

まともな人が離れていく一方、悪口・陰口ばかり言う人間が寄ってきます。そういった話題が大好きだからです。そして気がつけば、自分の周りには悪口・陰口ばかりを言う集団ができあがってしまうことでしょう。

人間には社会性があり、所属する集団に溶け込もうとする本能があります。悪口・陰口ばかり言う集団に所属すると、その中で認められるために、積極的に悪口・陰口を言う人間になってしまいます。そしてそのネタ収集のために多くの時間を費やすことになるでしょう。つまり、他人の粗探しばかりする人間になってしまうのです。これも悪口・陰口を言うデメリットと言えるでしょう。

本音を話せなくない人間になってしまう

悪口・陰口ばかり言う集団は、他人の粗探しばかりしています。そういった集団に所属すると、本音を話せない人間になってしまいます。理由は、その集団の中で自分の本音を話したら、否定されるかもしれない、という恐怖があるからです。他人に対して攻撃的・否定的な集団であり、その矛先が自分の本音に対して向くことを恐れてしまうのです。このようにして、本音を話せない人間になってしまうのです。

悪口・陰口から距離を置く方法

悪口・陰口を言うことは、デメリットが多いことはおわかりいただけたのではないでしょうか。次に、悪口・陰口から距離を置く方法を紹介します。

悪口・陰口から距離を置く方法
  • 悪口・陰口を言う人間・集団と関わらない
  • 雑談としての悪口・陰口をやめる
  • 悪口・陰口の自分ルールをつくる
  • 悪口・陰口の対象は日記で裁く

悪口・陰口を言う人間・集団と関わらない

悪口・陰口から距離を置く方法として最も手軽なのは、悪口・陰口を言う人間や集団と関わらないようにすることです。そういった人間と関わってしまうと、悪口・陰口のターゲットにされてしまう可能性がありますし、また、図らずとも自分が悪口・陰口を言うようになってしまいます。

いくら「絶対に悪口・陰口を言わないぞ!」という強い意志があったとしても、自らが人間として持っている「社会性」という本能には抗うのは難しいものです。そのような集団と関わってしまうと、その中で一目置かれたいという欲が出てしまい、悪口・陰口を言ってしまうようになります。

そうならないためにも、悪口・陰口をいう人間とは、意識して距離を置くようにしましょう。しかし、どうしても関わらざるを得ない場合もあると思いますので、その際は共に過ごす時間を最小限に抑えるよう努力しましょう。

また、口が悪い人や、毒舌の人とも距離を置くようにした方がいいです。僕が思うに、このような人達も悪口・陰口をいう人間に近いものがあります。「口は悪いけど根はいいヤツ」と言われたりもしますが、口が悪かったり毒舌なのは、他者(話し相手)への配慮ができないことの表れであり、関わらない方が無難です。既に仲がよくて本音で語れる、等の関係を築けているのであれば問題ありませんが、あまり仲がよくないのであれば関わらないに超したことはありません。

雑談としての悪口・陰口をやめる

誰かと一緒にいて、その場の沈黙が気まずくなった時に、悪口・陰口を言ってその場をしのごうとしたことはありませんか?恥ずかしながら、以前の僕はそうでした(^^;)

悪口・陰口は、その不謹慎さからブラックジョークのような感じで、聞いた人を意外と簡単に笑わせる(ウケさせる)ことができます。一度それを味わってしまうとクセになり、雑談時に悪口・陰口を言う人間になってしまいます。悪口・陰口を言うのは多くのデメリットがありますので、習慣にしないほうがいいです。

沈黙が気まずかったとしても、悪口・陰口を言うのは意識してやめるようにしましょう。沈黙の場が気まずいのはわかりますが、悪口・陰口を言ってしまうぐらいなら、黙って耐えるようにしましょう。

悪口・陰口の自分ルールをつくる

聖人君子でない限り、悪口・陰口を言わないようにするのは非常に難しいです。もしかすると、いくら聖人君子であっても悪口・陰口を言わないのは不可能かもしれません。人間ですから。

では、どうすればいいか。「こういう場合は悪口・陰口を言っていい、こういう場合はダメ」という明確な自分ルールをつくるといいでしょう。

僕は、悪口・陰口に関して以下のような自分ルールを設定しています。

悪口・陰口を言っていい場合

自分の心身にダメージを与えた人間に対しては悪口・陰口を言っていい。具体例は以下のとおり

  • パワハラ上司の暴言:「こんなこともできないのか、使えねぇな」
  • 人の善意を踏みにじる言動:「私が要求したのはこれじゃない、他の人に頼めばよかった」
  • マウント発言:「お前と違って俺は有能(稼ぎがいい、仕事ができる、人脈がある、等)」
  • その他、自分をいじめのターゲットにした人間、など
悪口・陰口を言わないようにする場合

自分に損害がない場合、被害を受けたとしても善意があった場合は悪口・陰口を言わない。具体例は以下のとおり

  • 身体的特徴については言及しない(薄毛の人、ブサイクな人、背が低い人、等)
  • 善意から生じた過失(皿洗いを手伝ってくれた人が皿を割ってしまった、等)

僕は、明確な悪意を持ってこちらにダメージを与えてくる人間に対しては悪口・陰口を言っていいと考えます。一方で、自分に損害を与えていない人や、結果的に被害を受けたとしても善意から生じた言動によるものだった場合は悪口・陰口を言わないでおこうと考えています。

このように、自分の中で悪口・陰口を言う際のルールを設けるといいでしょう。

悪口・陰口の対象は日記で裁く

最も理想的なのは、悪口・陰口を他人に聞かせないことです。ですが、自分に損害を与えてきた人間の悪事に対しては、悪口・陰口を言いたくなるのは当然です。吐き出さずに抱え込んでしまうのはよくありません。

そこで、悪口・陰口の対象は日記で裁くといいでしょう。誰に何をされて、どう思ったのか。そしてその人間にどうなってほしいのか、どんな目にあってほしいのか。事細かに書くといいでしょう。ひどい言葉を使って、とても人に見せられない内容になっても構いません。誰に見せるわけでもないのですから。

日記に悪口・陰口を書くというのは、思いのほかスッキリします。誰かに気を使う必要がなく好き勝手に書けるので、実際に悪口・陰口を言うよりもストレスが発散できると思います。

日記というかしこまった形が面倒な方は、紙の裏に書くのでもいいでしょう。書いてスッキリしたら、その紙を捨ててしまってOKです。

まとめ

悪口・陰口に関わるのは、多くのデメリットがあります。この記事では、悪口・陰口と距離を置く方法について解説しました。

悪口・陰口を言う人間とは関わらないようにしましょう。そういった人間と関わってしまうと、悪口・陰口のターゲットにされてしまう可能性がありますし、また、図らずとも自分が悪口・陰口を言うようになってしまいます。

また、沈黙が気まずい等の理由があったとしても、雑談として悪口・陰口を言うのを意識してやめるようにしましょう。悪口・陰口を言ってしまうぐらいなら、黙って耐えるようにしましょう。

悪口・陰口を絶対に言わないのは不可能ですから、悪口・陰口に関する自分ルールをつくるのも有効です。

悪口・陰口は、他人に聞かせないのが理想です。気にくわない人間がいる場合は日記で裁くといいでしょう。誰かに気を使う必要がなく好き勝手に書けるので、有効なストレス発散方法です。

悪口・陰口に関わらないようにすることで、心が浄化されます。また、まともな人が周りに集まってくるなります。そして、それらの人は、あなたの心をさらに健全なものにしてくれることでしょう。最後、ちょっとスピリチュアルな感じになってしまいましたが(^^;) この記事を読んでくれた方に幸せが訪れるのを祈っております。

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