マウント発言集
マウント発言はたいていの場合、人を不快にさせます。まず、マウント発言にはどういったものがあるか、具体例を書いていきます。
マウント発言をする人間は、こういったことを平気で言い放ちます。された側からすれば、決して心地のいいものではありません。このような無神経な発言に傷ついた方も多いのではないでしょうか。
マウント発言をする心理
では、マウント発言をする人間は、なぜこのようなことを言うのでしょうか。以下のような心理によるものだと僕は考えます。
一つずつ解説していきます。
遺伝を残したいという動物的本能
動物として生まれた以上、自分の遺伝を残したいという本能が人間には備わっています。いくら文明が発達しても、人間が動物であることに変わりはありません。
自分の遺伝を残すためには、自分が優秀であることを周囲に理解させ、群れの中で一目置かれる必要があります。マウント発言は、このような動物的本能からきています。
「みなさーん!自分は超優良物件ですよー!この超優秀な遺伝どうっすかー(^o^)」というようなアピールをして、自分の遺伝が優秀であることをわからせたいのです。
自分の地位が脅かされる恐怖心
マウント発言をする背景には、自分の地位が脅かされる恐怖心もあります。これも一種の動物的本能です。
ライバルや後輩などが功績を挙げたり、見た目が目立っていたりするときにマウント発言をする人間にはこのようなタイプが多いです。自分の地位を脅かしかねない言動が気にくわないのです。
「あれ?ヤバい!このままでは私の地位が脅かされる!優位性をアピールしなきゃ!私が上であなたが下って事をわからせなきゃ(^o^)」というような心理です。
ヤンキーが派手な服装の後輩にヤキを入れたり、お局が若い子をいびったり、悪役の「実力をつける前に芽を摘んでおかねばな」発言などがこの心理に該当します。
自分の地位が脅かされることに恐れているのです。
承認欲求
承認欲求を満たしたいためにマウント発言をする場合もあります。
「高級時計を買った」とか「オシャレなカフェでパンケーキを食べた」というような、イケてる自分をアピールする場合はたいていの場合、承認欲求を満たしたいだけなのです。
その欲求がエスカレートして、マウント発言になってしまう場合があります。
マウントしてくる人間への対処法
マウントしてくる人間の心理について解説しました。次に、マウントを取ってくる人間に対して、どのようにして対処すればいいのかを述べます。
一つずつ解説していきます。
発言を真に受ける必要はない
マウント発言をする人間は、動物的本能で自分は優れていることをアピールし、自分の地位が脅かされていることに恐怖を抱いているのです。また、単純に承認欲求を満たしたいだけの場合もあります。
こういった人間は言葉巧みに本心を包み隠しますが、彼らが伝えたいことを要約すると、以下のいずれかに当てはまります。
マウント発言の真意は、動物的本能による強がりか、承認欲求を満たしたいだけの非常にシンプルなメッセージなのです。
もちろん、マウント発言をする人間は、その恥ずかしい真意を認めようとはしません。ですが本当のところは、巧妙に本心を隠してそれらしい言葉を並べ、あなたをダシにして、自分が気持ちよくなりたいだけなのです。
ですので、そんな発言を真に受ける必要はありません。マウント発言は真に受けず、適当に聞き流すようにしましょう。
張り合わずに避ける
マウント発言をする人間は、自分の価値観を押しつけて、自分がいかにスゴイ人間なのかをアピールしたいだけです。別に議論がしたいわけではありません。
無意識かもしれませんが、彼らはこちらを精神的に攻撃してきています。それに対して反撃したくなるのは当然のことでしょう。もちろん正当防衛が成立します。
ですが、マウント発言をする人間に対して、言い返したり反論するのはおすすめしません。理由は、コスパが悪いからです。
まず、マウントを取るような人間は、人を嫌な気持ちにさせるプロです。何の躊躇もなく、人の心を踏みにじる発言をしてきます。そんな人間を反論で打ち負かすには、人が傷つくことを平然と言ってのけるようになる精神を身につける必要があります。要は、マウント返しをするには嫌なヤツになるしかありません。
マウント発言をされる側の人は、他人を傷つけるのを嫌う、優しい性格の人が多いと思います。そんなあなたは、人を傷つけないよう必死に努力しているはずです。
人を傷つけるのに躊躇のない人間と、人を傷つけないように努力している人間が、マウント合戦をしたらどちらが有利かは明白です。打ち負かすためには、優しい性格を捨てて、こちらも嫌なヤツになるしかないのです。
また、マウントを取ることに快感を覚えてしまったら、彼らと同じ穴のムジナになってしまいます。
そう考えると、マウント発言をする人間に反論するのは、コスパが悪いと言えるでしょう。
以上のことから、マウント発言をする人間とは張り合わずに避けるようにした方が賢明です。彼らを避けることは、人として強いとか弱いとか、勝ち負けの問題ではありません。「ろくなことにならないから避ける」というイメージをもってください。
悪いヤツに倍返しできるのは半沢直樹というドラマの中の世界だけなのです。残念ながら、現実はなかなかそうはいきません(^^;)
「嫌いになってもいい」と自分に言い聞かせる
優しい性格の人は、マウント発言をする人間に対しても「嫌いになってはいけない」という考えを持っているかも知れません。
ですが、自分を傷つけてくる人間を嫌いになってもいいです。
「そんな当たり前のことを…」と思うかも知れませんが、「人を嫌いになってはいけない」と無意識に思っている人は少なくないと思います。特に、厳しい家庭環境で育ってきた人はそう考えている傾向が強いと感じます。
今一度、「自分を傷つける人間を嫌いになってもいい」という当たり前のことを自分に言い聞かせましょう。
マウント発言をする人間の幼少期を想像する
動物的本能や承認欲求を他者に向けるというマウント発言は、幼少期の愛情不足による可能性もあります。
親の言いつけどおりにしたのに褒めてもらえなかった、欲しかったラジコンや人形を買ってもらえなかった。マウント発言をする人間は、そんな幼少期だったのかもしれません。そのため人間として成熟できず、大人になってから他人に矛先を向けている可能性があります。
自分を傷つけてくる人間の立場なんて考えたくもないとは思いますが、自分の闘争心を抑制するためにこのように考えるのです。上記のとおり、マウント発言をする人間と張り合ってもろくな事にはなりません。自分を落ち着かせるための手段として、そのように考えるのです。
「この人間は昔、褒めて欲しかったのに褒めてもらえなかったのかも知れない。欲しいものを買ってもらえなかったのかも知れない」そう考えて相手を哀れむことで、自身の闘争心を低下させるのです。子ども相手にムキになる必要はありません。
マウント発言をする人間の最期を想像する
これは個人的見解ですが、マウント発言をする人間は、ろくな最期を迎えないと考えます。僕自身の願望が少し入ってはいますが(笑)、このような考えをする根拠はあります。
僕は、多くの人に看取られて最期を迎えるのが最高の人生だと考えます。「終わりよければ全てよし」ということです。モノ・愛情・知恵など、いろんなことを他人に与えるように生きた人のみがこういった最期を迎えることができると思うのです。
一方、マウント発言をする人間は、こういった人とは真逆の人間です。他人に与えるのではなく、自分の欲求のために他人から奪うような人間です。残念ながら、彼らが幸せな最期を迎えるのは難しいでしょう。
まとめ
マウント発言をする人間は、巧妙に本心を包み隠して言葉を並べますが、彼らの心理は非常にシンプルです。あなたをダシにして、動物的本能・承認欲求で自分をアピールして気持ちよくなりたいだけなのです。
マウント発言を打ち負かすには、優しい性格を捨ててこちらも嫌なヤツになる必要があるので、言い返したり反論するのは割に合いません。張り合わずに避けるようにしましょう。
言い返したくなった時は、相手の幼少期を想像して哀れむことで、闘争心を抑制しましょう。
また、「傷つけてくる人間のことは嫌いになってもいい」と自分に言い聞かせるようにしましょう。
自業自得ですが、マウント発言をする人間はろくな最期を迎えることができないと思います。いずれ周囲に淘汰されていくことでしょう。
これを読んでくれたあなたが、少しでも楽に生きることができるようになれば幸いです。
ではまた!
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