トラウマを克服!過去を清算する方法

トラウマ克服 私生活

過去のつらい経験がトラウマとなり、ずっと苦しみ続けている人は数多くいらっしゃると思います。例えば、信じていた人間に裏切られた、イジメにあった、大勢の前で冷やかされた、などの出来事は何年も前のことであったとしても、深い傷となって心に刻まれ、そう簡単に消えるものではありません。この記事では、私たちを悩ませる対人関係のトラウマを克服し、過去を清算する方法を解説します。

この記事でわかること

  • 未来を生きるためには今を生き、今を生きるためには過去を清算する必要がある
  • 人を嫌いになってもいい
  • 朝に自分と向き合い、よく寝ることで過去のトラウマを克服できるようになっていく

ハッピー野郎のきれいごと

「過去のイジメや親からの虐待が原因となり、人と接するのが苦手になった」「大勢の前で冷やかされたのが原因となり、人前で発表するのが苦手になった」ーーこういった悩みを持っている方は決して少なくないと思います。僕自身もそうでした(^^;)

そういった悩みに対して、「いくら悩んだって何も解決しないんだから、それよりも今やるべき事をしよう」というようなアドバイスをする人がいます。一理ありますが、このようなアドバイスは的外れだと思います。

こういったアドバイスをしてしまうのは、「多勢に無勢」や「信じていた人間に裏切られる」というような経験がなく、幸せな環境で不自由なく育ってきたからなのでしょう。もし、悩みに対してこのようなアドバイスを受けたときにピンとこない場合は、「ハッピー野郎のきれいごと」だと思ってあまり受け入れないようにしましょう。

時間をかけて過去を清算しよう

ただ、ハッピー野郎のきれいごとは一理あるのは確かです。悩んでいる人がすべきは、まずは過去を清算して自分のための人生を生きることです。最終的には未来に向けて生きるようになることを目指すのが理想ですが、そのためには今を生きる必要があり、今を生きるために過去を清算する必要があるのです。まずは過去を清算することから始めましょう。

残念なことですが、過去の清算には時間がかかってしまいます。そう簡単にはいかないのです。あなたを長い時間にわたって苦しみ続ける諸悪の根源ですが、これをすぐに退治することは困難です。時間をかけてゆっくり克服していきましょう。即効性のある方法もあるかもしれませんが、そういった方法は効き目が早い分、効果が切れるのも早いのです。長い時間をかけて克服するのが、遠回りのようでもっとも効率のいい方法だと僕は思います。

よく寝て、朝に自分と向き合う

過去を清算する方法は、以下のとおりです。これだけですべて解決というわけではありませんが、悩みを解決するための大きな一歩となるのは間違いありません。

過去を清算する方法
  • 朝起きてすぐに、自分と向き合う時間をつくる
  • よく寝る

まずはこの2つで十分です。一つずつ解説します。

朝起きてすぐに、自分と向き合う時間をつくる

朝起きてすぐに、自分と向き合う時間をつくりましょう。毎朝10分程度、目覚めてすぐにベッドの中でやるといいでしょう。「自分と向き合う」とたいそうなことを書きましたが、やることは「頭に浮かんできたことについてじっくり考える」ただそれだけです。アラームで目を覚ましてから、10分後にスヌーズをセットして、その10分間にやるのがおすすめです。なお、スマホの画面などを見ていては自分としっかり向き合えませんので、手に何も持つことなく行うようにしましょう。

何かしらが頭に自然に浮かんでくる場合は、そのことについて考えましょう。何も浮かんでこない場合は、昨日の出来事で印象に残ったことを思い出してみましょう。つらかったことや楽しかったこと、自分の感情が動いたことを思い出してみましょう。そして、自分がなぜそう感じたのか考えてみましょう。誰と接して、どう感じたのか思い出してみるのです。

そうすることで、自分は誰のことが好きで、誰のことが嫌いかがわかってきます。人に対する好き嫌いについて、冷静に考えることができるのです。

人に対する好き嫌いについては、「べき論」は徹底的に排除しましょう。「家族だから大事にすべき」とか「仕事仲間だから嫌いになってはいけない」とか、「自分はこうあるべき」というのを考えるのはやめましょう。人間関係に悩んでいる人は、こういった「べき論」を持っている場合が多いような気がします。真面目がゆえに、人を嫌いになってはいけないと自分に言い聞かせ、ムリをして疲れていくのです。

僕は、自分に対してひどいことをした人間を嫌いになるのはしかるべき感情だと考えます。ですが真面目な人は、「誰に対しても優しくしましょう」という道徳の授業で習ったことを、素直に実行するのです。ろくでもない人間に対しても、感情を押し殺して嫌いにならずにきちんと接しようとするのです。そりゃあ悩むし、疲れてしまいますよね(^^;)

自分と向き合う時間の中で、嫌いな人間についてなぜ苦手意識を持ったのか考えてみるといいでしょう。苦手意識という直感には必ず理由があります。よくよく考えてみると、その人間が自分に対してひどい言動をしているという場合が多いです。言葉や行動の端々にそういった素振りがあるから、直感で「あ、この人苦手かも」と思ってしまうのです。まれではありますが、その人は全く悪くなく、「生理的にムリ」なケースがありますが、そういった場合でも自分を責める必要はありません。あくまで冷静に、その人のことを嫌いなのは、ひどいことをされたからだ、生理的にムリなだけなんだ、ということを認識しましょう。それで十分です。それを自覚するだけで大きな一歩なのです。嫌いな人間を嫌いと自覚するだけで、かなり救われるのです。その後、いくらでも対処できます。

毎朝 自分と向き合う事を繰り返し、この作業に慣れてきたら、自分の大きな悩みについて考えるといいでしょう。例えば、人と接するのが苦手になってしまった、とか、人前で発表するのが苦手になってしまった、というのにはきっかけとなる人間がいるはずです。朝目覚めたときに、その人間について自分の思うところを、冷静に考えるのです。怒りや悲しみという感情が沸いてくることでしょう。自分がその人間に対して抱いている、怒りや悲しみという感情を忘れないようにしましょう。それを続けていくことで、少しずつ楽になっていくことでしょう。

自分にトラウマを植え付けた人間のことを考えるのは本能的にためらわれる事ですが、朝に目覚めた瞬間なら意外となんとかなります。その理由は簡単なことです。一晩寝て、脳も体も回復して元気になっているからです。その状態なら、見たくない現実ともなんとか向き合えるのです。つらいことですが、あなたが自分の過去を清算するためには必要な事だと思いますので、朝起きて自分と向き合う事が習慣になってきたらやってみましょう。

トラウマとなった要因を冷静に見つめることで、やがて克服できるようになっていきます。ムリのない範囲で、ゆっくり克服していきましょう。数ヶ月、長ければ数年かかってしまいますが、毎日 確実に状況はよくなっていくはずです。

よく寝る

寝た直後は脳と体が元気になっており、過去のトラウマと向かい合うには最適な時間だと思います。ただしいくら元気とはいっても、多少なりとも疲れます。心がすり減る事には違いないです。ですので、その対策としてよく寝ましょう。そうすれば回復量も多く、ダメージも少なくて済むでしょう。

できれば毎日よく寝るようにしましょう。毎日7~8時間程度寝るのが理想です。忙しくて睡眠時間を確保するのは難しいかもしれませんが、未来の自分のためと思って、睡眠時間をムリにでもつくるようにしたいものです。

まとめ

過去のつらい経験がきっかけで、それがトラウマとなり、悩み続けている人は多いと思います。トラウマを克服するには、過去を清算する必要があります。

毎朝目覚めたときに自分と向き合う時間を10分程度つくりましょう。アラームのスヌーズ設定を10分間に設定し、その間にやるのがおすすめです。外部からの情報が入ると効率が下がってしまうので、自分と向き合う際はスマホ等は持たない(見ない)ようにしましょう。

そうすると、自分は誰のことが好きで、誰のことが嫌いかわかってくるはずです。「人のことを嫌いになってはいけない」という考えは捨てましょう。嫌いなものは嫌い、でいいのです。人に対しての好き嫌いを自覚するだけでもだいぶ救われます。

以上が習慣化したら、自分にトラウマを植え付けた人間に対して冷静に考えてみるのもいいでしょう。怒りや悲しみといった沸いてくる感情を忘れないようにしましょう。続けていくことで、少しずつ楽になっていくと思います。

朝に自分と向き合うのは、心がすり減るものです。そのダメージを軽減するために、毎日7~8時間程度眠るようにしましょう。

長い戦いになりますが、少しずつ変えていきましょう!

今日は昨日より悪くない、明日は今日より悪くない、そんな日々が続いていくはずです。

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