優柔不断を克服する方法

優柔不断 仕事

優柔不断の人は、いつも悩んでいます。「今日着る服はどれにしよう」とか「飲み会の幹事を任されたけど、どの店にしよう」など、悩みの内容も様々です。優柔不断の意味は「物事の判断がなかなかできず、迷ってばかりいること」です。褒め言葉とは言い難く、ヘタすりゃ悪口です。「あの人は優柔不断だから…」と人から思われたくはないものです(^^;) 逆に、「決断力がある」というのは褒め言葉です。「あの人は決断力がある!」と人から言われるのは素敵なことです(^^) 優柔不断を克服して決断力のある人間になるにはどうすればいいか。この記事では、「優柔不断」という個人の特性を客観的にとらえ、決断力のある人間になるための考え方と方法をご紹介します。

この記事でわかること

決断に対する人の評価は、「早さ」に関してのみ

周囲の人間の心ない言動がトラウマになり、優柔不断になってしまう

優柔不断を克服する方法

優柔不断は、決断に関する個人の特性

「人生は決断の連続だ」と言われます。1日の中でも、「起きて何分でベッドから出ようか」に始まり「何時に風呂に入って何時に寝るか」まで、数多くの決断を迫られます。「迷って行動に移さない」というのもある種の決断です。

決断に関する要素は、僕が思うに2種類あって、「決断までの早さ」と「選択の正しさ」です。決断するまで早くて、正しい判断ができるというのが最強ですが、なかなかそうはいきません(^^;)

そして、決断するまでに時間がかかってしまうのが優柔不断という状態です。決断が遅くなるのは、正しい選択をしようと迷ってしまうからです。決断が遅かったとしても、正しい判断ができていればいいと僕は思います。優柔不断は、決断が遅い代わりに、正しい判断ができる可能性が高いという、あくまで個人の特性です。

ただ、決断に対する評価については「早さ」のみに偏りがちで、「正しさ」はあまり評価されません。判断の正しさが評価されにくいのは、何が正しいかの基準は人によって違うこと、何が正しかったのかは結果が出るまでに時間がかかってしまうことが理由だと思います。決断に対する評価は、「早さ」が大部分を占めてしまうため、「正しさ」を求めるがゆえに決断が遅くなってしまう優柔不断な人は、周りからは「単に決断が遅い人」という評価になってしまうのです。判断の正しさは評価されにくいので、優柔不断な人はその苦労の割に報われにくいのです。

なぜ優柔不断になってしまうのか

優柔不断になってしまうのは、生まれ持っての特性よりも、後天的な要因が大きいと個人的には考えます。大きな影響を及ぼすのは、幼少期からこれまでの、周囲にいた人間の言動です。自らの意思で決断した行動に対し、理不尽な仕打ちをされることで、人は優柔不断になっていくのです。

例えば、子どものころ家の手伝いで食器洗いをした時に皿を割ってしまって怒られた、飲み会の幹事でよさそうな店を選んだのに「お前の選んだ店はイマイチだった」と同僚に言われた、などの経験により優柔不断になってしまうのです。

よかれと思って行動したのに、その善意を踏みにじられたことでトラウマとなり、決断が鈍るようになるのです。「また間違った決断をしてしまうのではないか?」と警戒して、行動できなくなっていくのです。

優柔不断な人は、「自分は優柔不断でダメな人間だ」と自分を責めがちです。しかし客観的に見てみると、過去の決断に対して周囲の人間が心ない仕打ちをしただけです。そう、問題があるのは周囲の対応です。心ない言動をする人間はどこにでも一定数いますから、善意で行動する人ほど優柔不断になる確率が高くなるのです。不幸なことに、善意で行動するほど、周りの人間に理不尽な対応をされるほど、優柔不断になってしまいます。

優柔不断を自覚する人が心に留めておくべき事は、「自分は運悪く理不尽な仕打ちを受けてしまったのだ」ということです。自分を責める必要はありません。

人は間違った決断をしない

優柔不断で悩む人には、「人は決して間違った決断はしない」ということを覚えておいてほしいです。「今日着る服をどれにしよう」と迷った際、わざとダサい服を選ぶ人間はいません。また、飲み会の店を予約する際、わざと悪い店を選ぶ人はいません。少なくとも、決断した段階での最善の選択肢を選んでいるわけです。「間違った決断だった…」と後悔してしまうのは、結果論なだけです。何が正解かなんて、フタを開けてみるまでわからないのです。決断したその瞬間には、正解の選択肢を選んでいるのです。

優柔不断を克服する方法

優柔不断は過去のトラウマによるものですから、克服するには時間がかかってしまいます。ですが、時間をかければ必ず改善することができますので、その方法を紹介します。

優柔不断を克服する方法
  • 決断の際のマインド「善意の人間である自分は、決して間違った決断をしない」
  • 小さな決断を即決する習慣をつける

まず、決断の際は、「人は間違った決断をしない。そして自分は善意の人間だ」というマインドを持つようにしましょう。上にも書きましたが、人はその時点での最善の選択肢を絶対に選びます。そして、優柔不断になってしまう人は、善意の人間なのです。善意を踏みにじられた経験があるからこそ決断に悩んでしまうのです。悪意のある人間は優柔不断にはなりません。そう、人は間違った決断をしませんし、善意の人間であるあなたが選ぶ選択は、最善の選択(正解)なのです。

次に、小さな決断を即決する習慣をつけることです。決断力を身につけるには、自分の決断が正しかったことを実感することです。そして決断に対して理不尽な仕打ちを受けないことです。

そこで、自分にしか影響しない小さな決断は即決するようにしましょう。例えば、食堂やレストランで何を食べるか選ぶときや、歯磨き粉や洗剤などの日用品を選ぶときは即決するクセをつけましょう。10秒以内に決めるようにするといいでしょう。決断に対する評価は、「正しさ」よりも「早さ」が大事です。これは自己評価に関してもそう言えます。優柔不断な人の、決断に関する自己評価が低いのはこのためです。決断が遅いという理由で自己評価が低くなっているのです。

小さな決断を即決する習慣をつけ、それを繰り返していくことで、「自分には決断力がある」と実感することができます。また、その決断は自分にしか影響を及ぼさないので、他者の心ない発言を受ける心配もありません。

食堂でのメニュー選びに失敗したら、明日違うものを食べればいいだけなのです。ローリスクなものを即決する習慣を身につけることで、決断に関する自己評価が向上するというハイリターンな効果が得られます。

数ヶ月・数年続けていくことで、確実に決断力のある人間になっていきます。

まとめ

「優柔不断」というのは、決断に関するただの個人の特性であり、正しさを求めるがゆえに決断が遅くなっている状態です。決断に対する評価は、「早さ」が大部分を占め、「正しさ」はあまり評価されません。

優柔不断な人は、過去に善意を踏みにじられた経験がトラウマとなり、決断力が鈍っています。

常に「善意の人間である自分は、決して間違った決断をしない」と心に留めておいて、小さな決断を即決する習慣ををつけることで、決断力が磨かれていくことでしょう。

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